六月の豪雨

触れて抱きしめ夕立がねずみ色

ドライフルーツ羅に空気消え

逃げてゆく視力へ黒いみなみ風

毎日まいにち同じ太陽泉に影

弾き手なきピアノの中の綺麗な滝

梅干しのまわりは沈みゆく仮想

青鷺に白足せば欲しかった空

穴のある顔はやさしき夏の蝶

つれてゆく海月は音楽のしもべ

寝室の容積六月の豪雨