俳句と人工知能

2023年5月15日

俳句における人工知能(AI)に含まれる問題は「人間と人工知能のどちらが上手い俳句をつくるか」ということではない。

人工知能が書く俳句が、人間の書くそれと客観的に何一つ変わらない、というショッキングな事実。
それが、人間にとって何を意味するか、ということだ。

仮に、俳句を書く人工知能と、それを読んで評価する別の人工知能があったとき、彼らが書いて、読みあう繰り返しの中に、いったいどのような人間的な価値が生成されるのか。

人間同士のやりとりにくらべて、人工知能同士のやりとりが「何か物足りない」と感じるのだとしたら、
その原因は、そこに書かれたものや、それを書くロジックの中に存在するのではない。

だとしたら、それはどこからもたらされるのか

でも、実はこの課題は、人工知能によって明らかにされたものではない。

そもそも俳句を書くということには、潜在的にそのような視線が常にそそがれているのだ。